|
●解説>>
子供に思いがけない難題を突きつけられた時、どう対処していくか?これから先は親の正念場といった処です。そもそも私は、神を信じる心と日本の心と自然を愛する心を子供達に伝えたかったのです。アジアで初めてノーベル文学賞を受賞したインドの詩人ロビンドロナト・タゴールは、「私は世界中を旅して、宇宙の真理を求めてきたが、真実は自分の家の庭先の露草の先に宿る滴の中にあった」と回顧し、当時上流階級で主流であったイギリス流の教育を避け、自分の子供と数人の子供達のために森の中で、神と対面しながらインドの古典を学ぶことを中心に据えた塾を開きました。それが現在のタゴール国際大学です。
そんなタゴールの教育を生長の家の生命学園にダブらせながら、子供に積極的に関わってきたつもりでした。しかし、期待した長男は、神も日本の心も避けて、ハワイでサーフィンをやりながら一人で人生を考えたいと言うのでした。私は「本当に人生を考えたいのなら、お父さんが
生長の家に振り向く前に一年間過ごしたインドのガンディ主義を学ぶ道場を紹介するから、そこに行きなさい」と言いました。しかし、息子は「僕は、ハワイの本物の波に触れて人生を考えたいのだからインドに行っても意味がない」と
従いませんでした。
言われてみればその通りなのですが、父親としては少なからずショックを受けたものでした。しかし日頃、光明面を見
ることを説いている生長の家の講師として、その実践をする時だと思い、これは素晴らしい“チャンス”と心に言い聞かせるようにしました。息子の中に芽生えた夢が、たとえ今は意味のない様な
、不可能のように思えたとしても、必ず人の役に立つ大志に育つ夢を描いているのだと確信するまで祈ることにしました。先ず大きな紙に「御心のままに導き給え」と書き、神棚に貼り祈りました。
しばらくすると、「少年よ、大志を抱け」「鉄は熱い内に打て」「かわいい子には旅をさせよ」という諺がその時の息子にぴったりの状況にあると思えるようになってきました。夢を持たなくなった若者の多い中で、息子のたくましさは誇ってもあまりあると思い、17歳の息子の魂の成長
にとってビックチャンスと捉えることができるようになり、現在に至っています。
谷口雅春先生は『生命の実相』第14巻125頁に次のようにお説き
くださっています。
<<竹はすべて真っ直ぐに生長するのが本性であり、藤蔓は捲き付くのが本性であり、笹芝は地を這うのが本性であります。そのそれぞれに美があり、個性があり、個性の中に天意があり、神があるのである。竹をして竹たらしめよ。藤蔓をして藤蔓たらしめよ。笹芝をして笹芝たらしめよ。藤蔓をして竹のごとく真っ直ならしめんとし、竹をして藤蔓のごとく捲きつかしめようとする時、竹も枯れるであろうし、なおいっそうよくないのは、かく外部から強制せんとしつつある自分自身が奔命に疲れて滅んでしまうでありましょう。人をいわゆる「自分の尺度」で測って、善ならしめようとして、相手をそこない自己をそこっているのはちょうどこれと同じであります。>>
(1月21日記)
|