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  プロフィール

  長年の本部勤務を経て函館教区へ赴任し、またたく間に2年半が過ぎました。この間、初めての土地で、初めて体験する教化部の仕事に戸惑いながらも、多くの信徒の皆さんに導かれ、支えられての日々でありました。
 一方、妻や4人の子供たち(息子3人=中3・中1・小5。娘1人=小2)も住み慣れた東京を離れ、平成16年暮れから函館での新生活がスタートしました。当初、私は「家族は新しい生活や学校になじんでくれるだろうか」と多少不安もありましたが、それは杞憂でした。
 
 函館に引っ越した1年後にはある都合で再度転居という事態となりました。3人の息子たちは函館に来たばかりなのに2度目の転校です。この時私は「子供たちに動揺があるのではないか」とかなり心配しました。ところが、3人とも早々に友達ができ、部活にも取り組み、それなりに学校生活を楽しんでいたようです。これも、東京で幾度か転校を経験して精神的に逞しくなったことと、何と言っても幼い頃から青少年練成会に参加して「神の子無限力」の真理や他への思いやりの心などを学んできたお陰と感謝でいっぱいです。

 ところで、以前、本稿でダウン症の障害をもって生まれた末娘のことを仮名で紹介させていただきました(平成15年12月の講義をご参照ください)。今回は本名、歩子(あゆこ)の函館での成長をご紹介したいと思います。
 2年前、家内や兄たちと共に函館にやって来きときの彼女は、多分「何だか訳の分からない所にきちゃったわ」といった心境だったのではないかと思います(言葉が話せませんので推測するしかないのです)。
 そんな彼女も、昨年(17年)4月、市内の函館養護学校に入学しました。当日は私も妻と一緒に式に出席しました。式典が始まり、間もなく新入生入場――先頭を歩く歩子は背も低く、足取りもおぼつきませんでしたが、先生の手をしっかり握って入場したのです。その姿に私は嬉しくて胸が一杯でした。そして心に去来したのは歩子の誕生以来の思い出であり、そして「よくぞわが家に生まれてきてくれた」という感謝の思いでした。

 歩子は現在7歳になり、函館養護学校の小学部2年に元気に通っています。彼女は少しづつですが発育も進んで体力がつき、あれほど医者通いが続いていた、かつての日々が嘘のように医者の世話になることもなくなりました。また両足を上手に使ってしっかり歩き、そしてよく笑うのです。しかし反面、多少ワル知恵もついて私と一緒に外を歩くときは、歩けるのにわざと「ちょっと疲れたわ」といった視線を送り、甘えて抱っこを求めてくるのです。これには、私も参ってしまい、往来でも時に恐い顔をして叱ることがあります。(峻厳なる愛が必要なときもあるのです)でも、こんな知恵がついてくれた事も、私にはなぜか嬉しいことでもあるのです(少し親バカですね)。

 実はそんな歩子のお陰で3人の兄貴たちも妹の世話をするようになりました。私や妻から頼まなくても、最近は歩子のおむつ交換や食事の介助なども。そして、時に、親亀の背中に子亀を乗せるように、兄貴たちが四つん這いになって背中に歩子を乗せてじゃれ合っている姿は、ほほえましくもあり、嬉しくもあります。
 函館に来て2年半。子供達にはこの町でできる貴重な体験を重ねながら、神様から与えられたそれぞれの天分を存分に顕して、世のため人のため国のために役立つ人物に育ってほしいと願うこの頃です。

                                                                      (平成18年12月27日)

 
++解説++

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