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  プロフィール

   一昨年のことです。それまでは元気よく通学していた高校二年生の娘が、急に学校を休みがちになったのです。理由を聞いてみると、クラスの人間関係で面白くない事があったようです。そしてその日から部屋より一歩も出ようとしませんでした。そこで私達が無理に娘を連れ出し、私が車に乗せて学校まで送って行ったのですが、すぐに学校を抜け出し自宅に帰ってくる有様でホトホト困ってしまいました。その頃、担任の先生やクラスの友人が何回も私の家を訪問してくれましたが、娘は一切会おうとしませんでした。

 その後、次第に娘は部屋に閉じこもるようになりました。そればかりか耳を両手で押さえ「誰かが自分の悪口を言っている」とうつむいて泣いています。さらに窓や部屋の隙間をガムテープで目張りをして、光を遮ぎり真っ暗な状態の部屋にして閉じこもる日が続きました。

 生長の家では「現象の姿はどうあろうとも、実相(註1)は完全円満で素晴らしい」と学んでおり、それを頭では充分に分かっていたのですが、目前の娘の状態を見ると、何ともやりきれなくなりました。私としても日々神想観(註 2)をしたり、先祖供養を心を込めてやってはいましたが、心は落ち着かずに常にイライラし た状態が続いていました。
 その頃、学校の先生が「娘さんの状態について精神科医に相談してみたらどうですか」と言ってきました。しかし私は娘がこうなったのも 親の責任と思いつつも、子供がバカにされている様に感じ余計に腹が立ちました。
 しかしそのことを家内に話したところ、「娘の様子はどう見ても尋常ではないので、ひとまず病院に行ってみましょうよ」と諭され、しぶしぶ医者を尋ねることにしました。

 精神科の病院には年齢を問わず患者さんが沢山いてビックリしました。本当にそれこそ若い人から熟年まで沢山来ていました。精神科医からは幻聴と診断され、投薬の上、暫く通院をする様に告げられました。
 学校はしばらく休学していたのですが、娘とよく話し合った末、卒業まであと一年を残してはいましたが高校は中退する事にしました。
 その後、娘を家に籠もらせないようにするため、妻は努めて娘に声を掛け、一緒に料理を作ったり、英会話教室にも共に通うようになりました。その甲斐あってか娘は少しずつ再び心を開く様になりました。

 私も父親として出きることを考えました。家族で映画を観たり、ドライブに誘ったりして娘と過ごす時間を多く取るように心掛けました。その中で娘は私に英語とイラストが好きで、それに関する将来の夢を持っていることを語ってくれました。
 そのとき初めてこれまでの私は父親として、いかに娘の将来に無関心であったかに気付き反省をしました。それから娘と心から本当に向き合えるようになったのでした。

<注1>実相(じっそう):神によって創られたままの完全円満なすがた
<注2>神想観(しんそうかん):生長の家独特の座禅的瞑想法


                                                                      (平成18年1月25日記)

 
++解説++

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