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 プロフィール

  平成15年10月の事でした。仕事を終え、家族寮に帰る途中の事です。道ばたで子供がたたずんでおりました。よく見ると、いつもなら私に飛びついてくるはずの長女(7歳)と次女(6歳)でした。「どうしたのか?」と問いかけると・・・なんと、ついさっき長男(2歳)が目の前にある、橋の欄干から落ちたというのです。詳しい事情は次の通りでした。

   妻が4人の子供を連れて橋の近くを散歩していました。姉2人は谷間に降りて、橋の上にいる妻や弟たちに手を振りました。長男は大好きなお姉ちゃんをよく見ようと思ったのか欄干から身を乗り出すと、その直後に真っ逆さまに落ちてしまいました。谷から橋まではだいたい6メートルくらいの高さです。しかも、橋の下は池でも草むらでもなく、固いコンクリート道でした。ビルの3階にも相当するような高さから、ヨチヨチ歩きの現場の写真弟が、頭から落ちてきたのを2人の姉は目の当たりにしたのでした。妻は三女(3歳)を抱いていたためにその瞬間、どうすることもできませんでした。妻は橋の上から、姉たちは谷底から、その恐怖の瞬間を目撃したのでした。
   私が事故の直後にその場に居合わせることができたのは、その日が通常よりも仕事が早く終わる日だったためです。説明する2人の姉たちは恐怖から縮こまっていました。娘から説明を聞き、現場に駆けつけると、妻は泣く長男を抱きかかえていました。しかし、妻は「大丈夫」と私に強い語調で言いました。

   私は急いで自家用車に長男らを乗せ、救急病院へと向かいました。車中、私は親として子供のことを心配する気持ちはありましたが、事の重大さにも関わらず、不思議と心は全く揺れていませんでした。「結果は全て神様にお任せします」と、ただただ祈っていました。
   病院では担当の医師が念入りにレントゲン撮影・スキャンをしてくれました。診察後、医師から知らされた内容に、夫婦共々「えっ」と驚きました。担当医は「頭の陥没が無いばかりか、骨折・ひびもありません。丁寧に調べたのですが、打撲も切り傷も、内出血・たんこぶさえ、一切ありません」と言うのでした。さらに「驚くことにそんな高いところから落ちたような痕が全くありません。強いて言えば、落ちた後、転がった時についたような擦り傷だけ、少しありました」とのことでした。

  実は、この話には前後の話があります。長女は3〜4歳の頃から宗教的なものに興味を示すような子供でした。達磨大師の映画を見て、涙を流しながら「私は修行して、あんな偉いお坊さんになりたい」というのでした。それが、その一件の起こる半年くらい前から(ちょうど小学校に入学した頃です)、「この世は“矛盾”しているから神はいない(もちろん“矛盾”という言葉は使いませんが・・・)」というような意味の事を言い始めていたのでした。 「あらら。。。お父さんは、生長の家で“神こそ全ての全て”と知って救われたというのに。その娘が神様を否定し始めるなんて・・・」私はそう思う半面、実はうれしくもありました。なぜなら、つい最近まで赤ん坊だった長女が、神様について思いを深めているのです。そんな子供の生長ぶりを見て、「なんと素晴らしく育ったことだろう」と熱い思いがこみ上げ、何も言えなくなってしまいました。
  しかし、この長男の件があってから、長女も次女もそろって「神様はやはり、いる!」と言うようになりました。長男が橋の欄干から落ちても無傷だったことを通じて、神様の存在を感じたのでしょう。長男はもちろん、私たち家族にとって、この貴重な体験は神様からのいただきものと、心から感謝しています。

(平成21年1月30日記)

 
++解説++

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