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プロフィール

 「近頃の子供はちっとも本を読まない」「テレビゲームやまんが本ばかりに夢中になっている」−−よく聞く大人たちの言葉ですが、子供たちに聖典や良い本を読ませるにはどうしたらいいのか、自身の体験をちょっと紹介してみます。
 そもそも私にも読書の習慣が無く育ち、中学高校時代、国語や古典の成績は散々なものでした。大学生の時、生長の家のみ教えにふれて生長の家青年会に入りました。み教えを学ぶ方法の第一は生長の家の聖典を読むことですが、私は参加する行事のテキストを必要に迫られて読む程度の読書量でした。

 そんな私がショックを受けた事件がありました。長男(高1)が小学校高学年の時だったと思います。社会科の授業で教わった古墳(天皇陵)について、帰宅するなり「たくさん奴隷の人がきて作ったんだって」と切り出したのです。ドキッとして何か説明はしましたが学校の先生の説明が間違っているとも言えず困惑しました。自分の国の歴史を子供にわかる言葉や実例をもって話して聞かせていなかったことと、そもそも私自身が知識不足であることに情けなささえ感じました。

 そんなこともあって、茶飲み話程度に歴史上の出来事を話題にするくらいの知識や認識を持ちたいと心の底から思うようになり、何とか歴史書を継続して読む習慣をつけようと思いました。そして歴史小説なら出来そうだと考え、山岡荘八氏、吉川英治氏、司馬遼太郎氏の著作を対象に決め、古本屋に通って文庫本を買い求めながら読み始めました。ちょうど、谷口雅春先生著の『善き人生の創造』に「『生命の實相』の様な書物も跳び読みでは困るのであります」(135頁)とあるのを読んで『生命の實相』全40巻を2回連続して読破したところでした。まだまだ読んでいない聖典がたくさんある、ぜひもっと読んで勉強したいという思いが強くなっていた時でした。

 そこで生長の家の聖典と歴史小説をそれぞれ1週間に1冊ずつ読んで行こうと決め、キャッチフレーズを“1週1冊!”と決め、一昨年の正月よりスタートし、今年で2年が経過しました。家で読み車中で読み出張先で読みと、どこででも読みます。やがて家族に変化が起こり始めました。
 昨年は、妻が『生命の實相』全巻を読み始めました。その影響もあって今年に入り長女も『生命の實相』第7巻を読み始めました。一方、歴史小説を読んできた功徳もありました。NHKの大河ドラマを家族で観ていますが、昨年は前田利家の生きた時代の背景などを、私が解説する場面がしばしばありました。子供たちは関心しながら「そんなことまで知っているんだ」と、父親を見直しているようでした。またクイズ番組の歴史分野の出題に対しては家族の期待に応えて(?)熱く回答しています。

 私は、子供たちに「本を読みなさい」と説教することはありません。自分が読んで面白かったことを子供たちに話すようにしています。また、普段から妻に聖典で感動したところや小説で面白かったところを話すことが多いのです。妻に何を話すかが子育てでとても大事なような気がしています。父親の言ったことが子供たちに直接伝わる場合と、妻に話したことが妻から子供たちに伝わることがあって、わが家では、後者の比重が大きいようです。

 大好きな野球関係の本と『少年ジャンプ』しか読まない長男が、いつの日か彼用に買い揃え中の『生命の實相』40巻と私が蔵書している歴史小説に目を向ける日が来るのを楽しみにしています。
(4月7日記)

イラストレーション 小関隆史

++解説++

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