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●≪解説≫ 
  

  「生長の家」の教育法を一言であらわしますと、『子供の中に宿っている神性、仏性を「言葉の力」を活用して、引き出す教育法』であります。(詳しくは、生長の家創始者、谷口雅春先生著『生命の実相』頭注版、第30巻「児童教育篇」をお読みください)。

 例えば、親の立場になって12年たち、最近実感するのですが、子供の悪いところがつい目に付きます。そうすると悪いところを直してやろうと思い、ことさら強い言葉を使って欠点を指摘しがちです。
 もちろんこれは子供への愛情ではありますが、「言葉の力」の正しい使い方ではありません。つまり「播いた種は必ず生える」という法則により、悪い面を注意することにでかえって、認めた悪い面があらわれてしまうのです。「子供は素晴らしい神の子で、神様からの大切な預かりものである」と礼拝する気持ちで行う教育とは雲泥の差となります。

 私自身も中学生の頃、宿題をしようと思って机に座ったとたん「宿題をしなさい」と階下にいた母親から大きな声で怒鳴られ、腹が立った記憶があります。「今やろうと思ったのに」とその時、私は親が自分を信頼していないと感じたのでした。
 子供は理論の面では未発達ですが、直感はそれぞれ天性の素晴らしい才能を持っています。子供はきっと「親が何を言っているか」ではなく、「親は自分のことをどう思っているのか」ということを直感的に捉えているように思います。

 先日、近所で開催されました相愛会誌友会(生長の家の男性信徒のつどい)に鎌稲造講師(東京第一教区)がいらっしゃいました。鎌講師は長年教職に従事され公立中学の校長まで務められた教育者で、生長の家の御教えを教育に実践されてこられた方です。最近日本教文社から『教育ワンポイント・アドバイス〜すぐに役立つ親と教師の大切な心得』を出版されました。
 鎌先生が誌友会の講話で、その本にも書かれたエピソードとして、要約次の話をしてくださいました。
 <<先生が現役の当時の話です。ある川の土手を歩いていたと 
 ころ、向こうからタバコを吸っている男子中学生が自転車に乗っ
 てやってきました。どうやら見たことのない生徒なので他校の
 生徒だと思いましたが、
 「こら、タバコを吸ってはいかんだろう!」
 と大きな声で叱ったそうです。するとその子は慌ててタバコを消 
 して逃げ帰ったそうです。しかし後日ある生徒がやってきて、
 「隣の中学で一番の不良のA君が先生のこと好きになったっ
 て」と言ってくるのです、良く話を聞くと面と向かって叱ってくれ
 る大人がその子の廻りにはいなかったそうです。>>
  (詳しくは本に掲載されています)

 私はその話を聞いていて、娘のことを考えていました。やはり子供がやろうとしていることを認めてやる心が第一で、それこそが大切だと確信しました。また万一間違っていることがあればそれは愛情として、遠慮無く叱ろうと思いました。何より子供を親として「大切に見守っている」というサインを出すことも必要と思いました。
 思春期に迎える反抗期は実は人格の独立期なのです。ですから言葉の力を大切にする生長の家の教育法としては、讃嘆によって子供の成長を促します。

 さて先日、中学校の入学式が終わったあと、娘が学校への道順を迷っていたようなので、
「お父さんと一緒に自転車で道を探してみるか?」
と話すと不思議と素直についてきました。
後からついて走る娘を振り返ると、楽しそうな顔をしていました。

                                                     (平成19年4月11日記)

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