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この4月、小学校に入学した次男の光太がまだ幼稚園に通っていた昨年11月のことです。(財)日本サッカー協会の主催による「子供サッカー教室(JFAキッズプログラム)」に参加した光太は、保護者向けの小冊子『JFAキッズハンドブック〜6歳以下のこどもたちをサポートするサッカーガイド』をもらってきました。
その小冊子には付録として、サッカーのユニフォームをかたどったキーホルダー、シール、そして緑色のプラスチック製のカード(イラスト)が2枚付いていました。
私の目を引いたのは、その緑色のカード。手にとって、「はてな?」と思いながら小冊子のページをめくってみると、それは“グリーンカード”と呼ばれるものだと分かりました。グリーンカードと言えば“アメリカの永住権”を連想される方もおられると思いますが、これはまったく別物です。(笑)
ご存じの方も多いと思いますが、サッカー競技においては、主審がゲームを公正に導くために、選手の反則行為を見つけた場合には、その危険度に応じて「イエローカード(警告)」、「レッドカード(退場)」を見せて、選手たちにフェアプレーを促します。実際のサッカー競技では、この2種類のカードだけしか使われることはありませんが、私が手にした“グリーンカード”が、特別な意図を持って作られたものであることが、その小冊子の18ページに書かれていました。
「サッカーでは、警告はイエローカード、退場はレッドカード、やってはいけない行為ばかりを探してはいませんか?
いいことをしたときに、ポジティブなフィードバックがあることで、こどものフェアプレー精神は育っていきます。最後まで一生懸命がんばった子、素直に自分から正しいことが言えた子、転んだともだちを助けてあげた子・・・。そんな気持ちを大事に育ててあげたいから、すてきな行動にはグリーンカード。私たち大人から“フェアプレーをありがとう”の気持ちを伝えましょう」
なかなかいい趣旨でしょう?
悪い点だけを見つけて注意するのではなく、良い点をどんどん認めて褒めてあげましょう、ということなのです。
これは、生長の家の教育法にぴったり当てはまると思った私は、早速、その日の夕食後、自分が使った食器を台所の“流し”まで運ぶ次男に、すかさず、もらったばかりの“グリーンカード”を示しました。予想外の出来事に次男はびっくりしながらも、その意味を話すと、ニコニコした笑顔を向けてくれました。
「これは使える!」と思った私は、その後も、普段着として羽織っているフリース製ジャケットのポケットに、この“グリーンカード”を常に忍ばせておき、次男が何か手伝ってくれるたびに、サッカーの審判と同様に、姿勢を正してカードを次男に見せて褒める、そんなことをしばらく続けていました。
それから、約5カ月。今では、もう“グリーンカード”は使っていませんが、次男は、自分が使った食器のみならず、進んで家族全員の食器も台所の“流し”まで運んでくれたり、朝は布団を押入に片づける手伝いもしてくれるようになりました。
“グリーンカード”は、大人も子供も楽しみながら良い行為を認め合う“遊び心”のある試みです。このカードの有無にかかわらず、親や社会が子供たちの美点を積極的に認めてあげられるようになれば、きっと子供たちは皆、伸び伸びと成長し、日本の将来も明るい希望に満ちたものになると思います。
(平成20年4月4日記)
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