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●解説>>※この解説は管理人(山岡睦治)がまとめました。
最近、テレビを乳幼児に見せることの弊害について、日本と米国で相次いで調査報告がありましたので、紹介します。
【米国】
インターネットの「Yahoo!ニュース」に「TV見すぎると注意散漫 乳幼児期、米学会が報告」(4月5日共同通信)というタイトルで記事が掲載されていました。
内容は、乳幼児期にテレビを多く見た子供ほど7歳の時に集中力が弱い、落ち着きががない、衝動的などの注意欠陥障害になる危険性があるという調査報告で、その中で乳幼児のテレビ視聴は制限すべきだと警告しています。(米国小児科学会機関誌『ペディアトリックス』4月号に掲載)
調査を行ったのは、ワシントン大学(シアトル)小児科学部のデミトリ・クリスタキス博士らで、1歳と3歳の各グループ、合計2,623人のデータを収集しました。その分析の結果、テレビの1日平均
視聴時間は1歳で2.2時間、3歳で3.6時間。視聴時間が1時間延びるごとに7歳になった時に注意欠陥障害が起こる可能性は10%高くなっていることが判明したとのことです。
【日本】
『朝日新聞』3月30日付の記事で、「テレビの見過ぎの子、言葉の発達に遅れ 小児科学会が調査」と題して、日本小児科学会(衛藤義勝会長)が東京や岡山などで1歳半の子供を持つ親1900人を対象に実施したアンケート調査によると、「長時間1人でテレビやビデオを見ている乳幼児は言葉や社会性の発達が遅れる」という傾向があることが分ったというものです。
同調査では、子供や家族がテレビやビデオを見ている時間の長さと見方を質問します。一方で子供が「マンマ」や「トト」など意味のある言葉を話すかどうかなどについても質問します。そしてテレビの視聴時間と言葉の発達の間の関係を調べています。
◆子供が4時間未満テレビを視聴+家のテレビがついている時間が8時間未満の場合=1
これを基準とします。すると以下のような割合になると書いてあります。数字が多いほど、言葉の発達が遅れる割合が大きいことを示しています。
◆子供が4時間以上テレビを視聴+家のテレビがついている時間が8時間以上の場合=2
◆子供が4時間以上テレビを視聴+家のテレビがついている時間が8時間未満の場合=1.25
◆子供が4時間未満テレビを視聴+家のテレビがついている時間が8時間以上の場合=1.5
また、テレビを見ているときに子供に番組の内容について「話しかけている」グループでは、「子供が指をさして親に質問する」が79%、「ほとんど話しかけない」グループでは56%と低い数値を示しています。
では、親としてどのような対処すればよいのでしょうか。同学会では、次の具体策を呼びかけています。
1)テレビのない場所で遊ぶ時間を増やす
2)ビデオソフトはしまっておく
3)テレビにカバーをかける。
最後に、調査メンバーの清野佳紀大阪厚生年金病院院長は「テレビの情報は一方通行になりがち。0歳〜2歳は脳が大きく発達する時期でもあり、長時間見せるのは、発達面で問題だと」というコメントが紹介されています。
さて、これらの具体策は乳幼児の場合の話で、親が対処できることです。子供が小学生くらいなると、やはり「わが家のきまり」といったルールを親子で決めることが、有効な方法と思われます。みなさんの家庭ではいかがでしょうか。(平成16年5月8日記)
◆父親教室に出講される講師の皆様へ:
相愛会の機関誌『生長の家相愛会』平成16年6月号に生長の家総裁・谷口清超先生が「自由自在を得るには」と題するご文章の中で、幼児にテレビを見せることの是非について説かれています。是非ご活用ください。(注:機関誌とは相愛会員になると購読できる月刊誌です。詳しく知りたい方は管理人までメールをください。) |