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●解説>>
生長の家では、『夫婦の間に宿る生命は実に尊く、生まれてくる子供は、皆必要とされ、使命をもって生まれてくる』と説かれています。
世間では子供をみごもってから結婚する事を「出来ちゃった結婚」とか「ダブルおめでた」などと、もてはやす風潮もあるようですが、やはり秩序としては、先ず正式に結婚して、二人がカップルから夫婦となることが先でなければなりません。それでこそ次に誰もが祝福できる生命の誕生となると思います。
しかし、どんな形であっても妊娠するということは、誕生するための魂が宿るということですから、大切に育てていただきたいものです。
実は、私がAさんに
「あなたが育てられなかったら、私達が育てさせていただく」
と言ったのは、生長の家のある本部講師から聞いた話に感動し、感銘を受けていたからでした。
それは、その講師が個人指導(註1)を担当した際に、相談者から「中学生になる子供が妊娠してしまい、今後どうしたらよいか」という質問を受けたそうです。するとその講師は、生長の家の教えを順々に説き、生命の尊さや、どんな環境の元に生まれてくる子供にも、使命があるということを相談者である両親に伝えたのでした。しかし答えは「私達には育てていく自信がない」との一点張りだったそうです。
そこで、その講師は「あなた達がどうしても育てられないのなら、自分達夫婦が生まれてきた子供を自分達の子供として育てるので、安心して産んでほしい」と言ったのです。
その言葉に耳を傾けた両親は、妊娠した子供に出産をさせることを決断し、やがてその子は無事元気な赤ちゃんを産んだということです。
生まれてきた赤ちゃんを見た相談者であった両親は、新しい生命の誕生が嬉しくて、そしてとても愛おしくて、手放せなくなり、結局、そのご家庭で育てることになったのでした。
その話を、胸の奥が熱くなるのを感じながら聞いた私は、自分たちの子供も、他人が産んだ子供も、同じ神の生命を宿した尊い大切な生命であり、親として育てさせていただく事がどれほど重要なのか、考えさせられたのでした。
生長の家創始者・谷口雅春先生は次のようにお示しくださっております。
《人間誕生ということは素晴らしいことである。神様も大自然のままの姿ではどうして も出来ないところのものを、人間の姿に神様が顕はれてそして、その創造の御業を完成 し給うということになつているのである。・・・中略・・・神様が人間をお造りになる というのは、神様の生命が人間として顕はれるのである。ちょうど、植物の生命が花と なつて咲き出でるように、神様の生命が人間として咲きいでたのが人間の「地上誕生」 であるのであります。私たちはこのことを称して、「人間は神の自己實現である」「しかも最高の自己實現である」というのであります。 『いのちの革命』81頁 》
父親には、新たな生命がこの世に生まれてくることがどんなに荘厳で、どんなに素晴らしいことであるのか、子供に伝える役割があります。Aさんとの話しは、娘に伝えようと思って取った言動ではありませんでしたが、娘はしっかりと“生命の尊さ”を受け止めてくれていたのでした。
註:個人指導=生長の家の講師が相談者に個別に指導すること。
(平成19年6月1日記) |