しかし今日は、生殖医療技術が進歩して、父親がいなくても子供を作ることができます。実際、AID(非配偶者間人工授精)等で、他人から提供された精子で生まれた子供が沢山いますが、そこから深刻な社会問題が発生しています。私の場合は、単なる異母兄弟ということの悩みだったのですが、父が誰であるか分からないという問題を抱えた子供達の精神的負担や苦しみは、想像以上に深刻なものであると思います。
生長の家副総裁・谷口雅宣先生は、『今こそ自然から学ぼう』の中で、「父を知らない不安」について、このように書かれています。
<<2002年5月25日の夜にNHKテレビで放映された特別番組では、AIDで生まれた56歳のアメリカ人男性の“父親探し”の努力が詳しく描かれていて、それを見ながら、私は人間にとって「父なるもの」がいかに重要な存在であるかを改めて思い知らされた。>>(307頁)
また、生長の家総裁・谷口清超先生は、『父と母のために』の中で次のように説かれています。
<<子供は生まれつき父母を愛し、信頼しています。だから父母の生活にひどく心を動かされます。父母が子供を愛するように、子供も父母を愛していると断言できるのです。
もしそれがそうなっていないならば、この原因は父母の側にあるのであって、子供がまず不和の仕掛人ということはありません。年齢的に言っても、そんなことはありえないのです。
従って父母の生活態度はとても大切です。子供の心をよくもするし悪くもします。不幸にもするし、幸福にもするのです。とても大きな責任を負っているということができるでしょう。
子供が父を求め母を求めている心が何かの理由で満たされない時、子供は不幸になります。こんな時子供が悪いと叱っても、仕方がありません。まず父母の生活から立て直すことが一番大切ではないでしょうか?>>
(206頁)
私は今、現代の父親にとって一番大切なことは、子供に対して色々と指導することではなく、夫としてしっかり妻を愛することだと思います。そして、夫婦調和した家庭を築くことだと
つくづく感じています。それさえ出来れば、父親として“100点満点”ではないでしょうか。
(平成16年8月1日
記)