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小関隆史講師

 プロフィール



 

障害をもつ長女が練成会で副部長に

  「ええっ! 副部長に?」
  今年7月、合宿形式で小学生が真理を学ぶ夏季小学生練成会(東京第二教区)で、中学1年の長女が、班ごとに分かれた小学生の参加者たち約10人をまとめる班部長を補佐する“班副部長”を任せられると聞いて、一瞬、耳を疑いました。
  軽度の知的障害がある長女は、身体や知的の障害をもつ生徒が通う「特別支援学級」というクラスのある中学校に通っています。長女の場合は、学習面では普通学級の授業についていけないものの、自分の身のまわりのことは自分で一応できます。が、それにしても小学生の子供たちをうまくリードできるのだろうか、親としては多少心配でした。
  この小学生練成会が近づいてきたある夜、子供部屋から何やらブツブツとつぶやく長女の声が聞こえてきました。いぶかしく思った私は、後で部屋から出てきた長女に尋ねると、班副部長として小学生たちに伝えることを自分で考えて「話す練習(リハーサル)」をしていたと言うのです。やる気満々なのです。これには感心しました。
  さらに、今回、長女が班副部長に抜てきされたのは、長女が小学生練成会に参加していたころから、ずっと班部長としてお世話してくださっていたOさんという50代の女性信徒の方が、「私がサポートしますから」と強く推薦してくださったということが妻の話で分かりました。私は、そのことを聞いて、長女に役を与えて成長させたいと願ってくださっているOさんのお気持ちが強く伝わってきて、大変ありがたく思いました。

 生き生きと活躍する娘の姿に安堵
  こうして迎えた小学生練成会の当日、なんと、班部長の予定だった女子高生が参加できなくなり、長女が班副部長からナント班部長に“昇格”してしまったのです。それを、当日、会場に長女と小学3年の次男を送って行った妻から聞かされた私は、また「えっ!」と2度目のビックリでした。
  が、あとは長女を班副部長の立場でサポートしてくださるOさんに任せるしかなく、不安半分、期待半分で、練成会の最終日に、会場に子供たちを迎えに行った私は、会場で長女が生き生きと活躍する姿を見て、ほっとしました。
  私が会場でOさんの姿を見かけてお礼の言葉を告げるや否や、「○○ちゃん、がんばってましたよ。みんなの前で披露した寸劇でも大きな声でセリフも言えて…。褒めてあげてください」と、にこやかに報告してくださいました。
  その時、私は思いました。子供は夫婦だけで育てているんじゃない。Oさんのように、たくさんの方が私の子供たちに成長の機会を与えてくださり、導いてくださっている。心からありがたいと思いました。
  私たち夫婦には4人の子供がいます。そのうち、この長女と小学5年生の長男が軽度の知的障害をもっています。一番下の4歳の三男も、言葉の発達が同年代の子供よりも遅れていて、発達の遅れがある就学前の幼児が通う保育施設に通っています。「障害のある子供たちを育てるのは、大変でしょう?」などと言われることもありますし、実際、子育てに手がかかることは事実です。しかし、私は、子供たちが私たち夫婦を親として選んで生まれてきてくれたことを、心からうれしく思い、感謝しています。休日くらいしかゆっくり接してあげることができない私ですが、これまでも「生まれてきてくれてありがとう」と4人の子供たちに機会あるごとに伝えてきました。
  今回、班部長の“大役”を果たした長女のように、それぞれの子供たちが一歩ずつ成長する姿を見させてもらえるのは、親として何よりの喜びです。

(平成22年8月11日記)


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