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  プロフィール

 最近、住み慣れた長崎を離れ、東京に引っ越してきた我が家では、4人の子供たちが慣れない環境の中、家族の絆を大切に生きている。それは「自閉症」という障害を持つ長男を他の兄弟姉妹が支え合っているからだ。

 長男は現在、養護学校中等部2年生で、知的な遅れはあってもしっかりと成長を続けてくれるので、いつも親が驚かされる。
 前の養護学校の担任は、
「クラスのリーダー的存在だったのに・・・」
と転校を非常に残念がっていたほどだ。
 障害を持つ親の苦労は嫌と言うほど分かるが、そのおかげで親自身を大きく成長させてくれる。それは子供たちも同じことだ。そこで今回は、次男の事を紹介したい。

 次男は小学5年生。算数と体育が得意で、明るく思いやりがあり、長崎時代は近所の子供たちや保護者からとても信頼が厚かった。いつもニコニコして当たり前に親切ができる。
 先日、近所の低学年の子供たちと通うスイミングスクールの帰りの事。その日は雨で子供たちをバス停まで迎えに行った。
  そこでバスから真っ先に降りてきた次男を見つけ、声をかけようとした瞬間、彼は自分の傘を開き、後から降りてくる低学年児たちが乗降口で濡れないように、ずっと差し掛けていた。上手く 傘を差せない幼児には自分が濡れながらも、それを手伝っていた。
 
  私は、彼の行動にとても感動したので、後で誉めてあげたら、本人は何故誉められたのかすら、よく解らないようだった。
 自然な行動として親切が身に付いている。これも障害を持つ兄をいたわってきた賜物だろう。
 
 このような次男だから、親としてはつい手のかかる兄に意識が集中し、次男は放任しがちになる。気にはしつつもつい現実に流されてしまう。
 その次男が、最近はなぜか小学生練成会に参加すると必ず「ぜんそく」の発作を起こし、帰宅する羽目になる。本人はとても楽しみに参加しているのに。“いつも親切で、明るく元気な子”という自分を、実は潜在意識では大きなプレッシャーと感じているのだろうか。そのようなシグナルを見逃すことなく、親がしっかりと意識して接してあげなければ、と強く感じた次第である。
                                                                      (平成18年8月29日)

 
++解説++

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