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●≪解説≫
「自閉症」という文字からは、引きこもりやノイローゼを連想しがちです。しかし本当はそうではなく、原因は不明ですが、脳の中枢神経の欠陥のために引き起こされる障害です。
そのため自閉症児は、見たり聞いたり感じたりすることが、一般の人のようには受け取ることができません。
そのためコミュニケーションが容易ではなく、言葉の遅れ、精神のアンバランス、狭い興味範囲、強いこだわりなどもあり、困難な障害の一つとされています。このような典型的な自閉症児は、児童1000人に3人はいると言われており、決して希な障害ではありません。
自閉症やダウン症など、生来から障害を持った子供たちは何のために生まれてきたのでしょうか? 障害児をもつ親ならば誰もがぶつかる疑問です。しかしその答えは、「肉体人間観」からはなかなか見いだせません。肉体のみが人間の価値ならば、肉体的欠陥=価値のない人間、ということになります。その考えに心底納得できる人はいないでしょう。
何故でしょうか?・・・
生長の家では、「人間は肉体ではなく、霊的存在・魂であり、その本質は神の生命の表れ、『神の子』である」と教えられています。肉体はどんな障害を持っていても、その魂はみな『神の子』なのです。それは行き通しであり、人生は肉体という有限な存在を通して『神の子』の生命を表現する“訓練の場”として、何度も生まれ変わって学ぶ場なのです。
どんな訓練でも、習得の度が増してくると、より困難なことにチャレンジするようになります。
たとえば山登りでも、初心者は易しい、低い山から始めます。しかしベテランになってくると、それではもの足りず、より険難な高い山に登りたくなる。じつは魂や人生にも同じことが言えるのであり、様々な人生の訓練を積み重ねた“高級霊”なのです。
生長の家創始者・谷口雅春大聖師は、聖経版「続真理の吟唱」“魂が地上に生を受けて高きに達する祈り”の中で、次のようにお示し下さっています。
《 高き魂をもつ高級霊はみずから進んで心身障害児となって生まれ、普通よりは一層険しき苛烈なる体験を経つつ、普通の安楽生活者よりも急速にその魂を進歩させるのである。ゆるやかに進む者は遅足の乗り物に乗るように少ない振動しか受けないが、急速に走る乗り物は地上の乗り物でも、空中を飛ぶ飛行機でもその騒音も震動もはげしいのである。けれども、それだけ速やかに魂は目的の高度に達し、約束の天国浄土に到着することができるのである。“神の子”には何事も何者も本当にあなたを害するものとてはないのである。》 (聖経版『続真理の吟唱』p258より)
この時、魂が高きに達するのは本人だけではありません。その家族も本人を通して急速な魂の進化を遂げます。そのために同じ家族として、選び、選ばれて生まれたのです。また、家族も介護やお世話を乗り越えるだけの精神的強さを必ず持っている。なぜならそのための“魂の訓練”を前世までに済ませている“高級霊”だからです。
(平成18年8月28日記)
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