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 プロフィール

 平成17年11月22日に娘が誕生しました。しかし、生まれてまもなく、医師から「心臓から雑音が聞こえる」と指摘されました。詳しく調べたところ「心室中隔欠損(しんしつちゅうかくけっそん)」とのことでした。私はその病名を初めて聞きました。要するに心臓に穴があいているとのことで、その穴は4oと8oの2つもありました。妻から電話でその事実を聞いたとき、私はとても驚きました。そして受話器越しに妻が泣いている声が聞こえました。私は「夫婦の心に隙間があるのを、娘が体を通して教えてくれているのではないか」と思い悩みました。
 けれども、「こんな時こそ、悦ばなければならない」と二人で悦ぶ生活を送るように努めました。すると、大きい方の8oの穴が自然とふさがったのです。「さすがは生長の家!」と安心しました。しかし、妻が里帰り出産から戻り再検査をした結果、「心室中隔欠損」と再び診断され、いよいよ手術を勧められたのでした。

 私は現在、生長の家宇治別格本山に奉職しております。生長の家では「人間・神の子。病気はない」と学んでいます。しかし、長女が心臓の手術をしなければならないという問題を前にし、私は何のために生長の家を信仰しているのか分からなくなり、信仰生活で一番大きな壁にぶつかりました。そこで、宇治別格本山の楠本加美野総務、長田忍練成部長にお願いし、短期練成会を家族3人で受けさせて頂きました。練成会はとてもすばらしく、不安な気持ちが消えていくのを感じました。「練成会も受けたことだし、きっと手術は不要だろう」。私は手術前の娘の検査を心静かに受けることができました。しかし、検査の結果は「要手術」となりました。心のどこかで期待していた分、とてもショックでした。

 妻は私以上に苦しんでいました。私は「宇治別格本山一の愛妻家になる」と豪語して結婚したのにも関わらず「自分は仕事があるから」と、娘の事や病院の事などは全て任せっぱなしで、妻の気持ちを少しも分かっていませんでした。今思い返しても、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

 そして、ついに手術を受けることにしました。手術の直前、楠本総務に「先生は今までの信仰生活の中で思い煩ったことはないですか?」とお尋ねすると、間髪入れずに、「そんなことは一度もないよ」と仰いました。ところが暫くして、遠くを見つめ優しく語りかけるようにお話下さいました。「子どもを三人流産した時は煩ったね。あの時は飛田給の道場を歩いていても、『楠本さんの何の心の影が現れているのかね』と、周りに思われているようで人の顔が見られなかったねぇ」と。そして最後に、「でもね、山口君。結果的には一番善いようになるんだよ。あのお蔭で『人類無罪宣言』ができたんだよ。そして楠本家に長男が授かり、また、『人類無罪宣言』を読む人や筆写する人が救われているんだよ。だから、結果的には一番善いようになるんだよ。ハッハッハ。」その力強く愛深いお言葉に、私は涙が溢れました。

 ご指導頂いたように私たち夫婦は祈り、神様に全托する中で、平成19年6月に手術を終えました。術後の経過は順調でした。娘は多くの皆様の祈りのお蔭で奇跡的な回復ぶりをみせました。 2〜3日はかかると言われていたNICU(新生児特定集中治療室)からも、たった1日で出てきてくれました。1か月は退院できないと言わ大きなお口でれていたのに、たった10日で退院することができ、結果的に一番善いようになっていると感じつつありました。一番驚いたことは、請求された医療費でした。何と一千万円を超えていました。一瞬、私は今のお仕事を辞めることになるかもしれないと思いました。けれども、娘の病気は国の特定疾患に指定されているため京都府と国の補助があり、ほとんど自己負担なしで済んだのです。本当に結果的に一番善いようになっていました。

 現在、娘は来月で3歳になります。あの手術は何だったのかと思う程、今では元気一杯です。まるで小さな怪獣のようです。しかし、元気な声を聞くだけで、涙が出るほどの悦びを感じます。当たり前がこんなにもありがたいことだと今も私に教えてくれています。
 

(平成20年9月30日記)

 
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