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妻と私の間には2人の息子(小2、幼稚園の年少)がいます。次男が生まれてからというもの、自宅の前、近所の公園、買い物先のスーパーなどで知人に会うと、「○○ちゃん(次男)は可愛いわねぇ」と、長男が一緒の場合でも、次男だけに声をかけられることが多くありました。こうした出来事により、長男は兄の自覚を深め、少しずつ成長していったことは間違いないと思います。
ところが、小学校にあがった長男がある日、何の脈絡もなく「どうせ親は弟の方が可愛いんだ!」とぼそっと口走ったのです。突然の言葉に、父親としてすごくドキッとさせられました。さらに同じ頃、次男が生まれる以前に撮ったホームビデオを見た長男が、「テレビ(に映っている)のパパの方が優しかった」と言いました。一人っ子の特権で両親の愛情を一身に受けて育った彼でしたが、次男の誕生により、親の愛情が次男へ傾いていると感じ、寂しさを募らせていたようです。
また、私は仕事から帰宅すると子供を一人ずつ抱き上げスキンシップをとっていました。しかし、長男が小学生になった頃から、そういった行為に恥ずかしさをのぞかせるようになりました。そこで次男だけを抱き上げることもありました。そうしたことも長男の寂しさを助長させたように思います。
これらの出来事をきっかけに、私は、“お兄ちゃんをこれまでと同じように愛しているよ”というメッセージを、日常生活の中で伝えなければならないと感じました。また、長男の成長段階に相応しい愛情表現が大切だと思い、その方法をあれこれ考えました。その結果、これまで以上に長男に関心を示し、父親として誠意を尽くす事が“最良の愛情表現”であるとの結論に至り、以下のように実行しました。
1つ目は朝の通学時のこと。長男は毎朝私よりも早く家を出て行きます。私は出勤支度があるため、見送りは玄関までにしていました。しかしそれからは外まで出て行き、後ろ姿が見えなくなるまで、ずっと見送ることにしました。すると、長男は何度も振り返り、とてもうれしそうな様子で、こちらに手を振るのでした。
もう1つは、長男が所属している少年野球チームのことです。私が土日休みではないため、なかなか練習や試合を見に行く事ができませんでした。ある日、何とか仕事の都合をつけ休みをとり、5時間以上もグラウンド脇で練習ぶりを見届けました。自分のために父親が時間を割いてくれたことが長男にとってはことのほかうれしかったようです。
これらのことを通して、長男の心は満たされていったのでしょう。現在、小学2年生となり、不安定だった時期を過ぎて、幼い弟を沢山世話してくれる“頼もしいお兄ちゃん”へと成長してくれています。
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