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私たち家族5人は、私の仕事の異動に伴って、北海道(室蘭)から東京に引っ越してきました。
10月上旬の東京は、北海道からみれば、まだまだ暖かい日が続いています。私は家から駅まで歩いた後で電車に乗るのですが、朝のラッシュアワーは、ぎゅうぎゅうづめで身動きが取れません。勤務先に着く頃には汗だくになるので、巷で人気のハンカチ王子のようにハンカチが手放せません。生活環境が大きく変わるというのは、なかなか大変なことだと思いました。
さて、今回の引っ越しで、長男(小学2年生)と長女(小学1年生)は、初めての転校を経験することになりました。私は「馴れない環境の中で、子供たちは新しい学校になじめるだろうか」と心配しました。さらに、最近のニュースで報じられる都会での数々の暗い事件を見ると、ますます心配でたまらなくなります。これまで住んでいた北海道は道路
が広く、どこかしらのんびりした雰囲気もあり、子供たちだけでよく近くの公園に遊びに行っていました。しかし、東京は道が狭く密集していて交通量も多く、これまでと環境が全然違います。そのため私は子供たちに「子供だけで公園に行ったらダメ!」「車に気をつけなさい!」としつこいくらい、何度も注意をしました。
3人の子供たちは私にとてもなついており、私も目に入れても痛くないくらい大切に思っています。私は子供たちを愛するがゆえに、ついつい心配しすぎて取り越し苦労が耐えず、かえって疲れてしまうような有様でした。
いざ小学校に通い始めると子供たちは、親よりも順応するのが早いようで、2人とも「1日で友達が出来た」と楽しそうに話してくれました。2人の笑顔を見て私は一安心しました。
ところが3日目の朝のことです。長女が「足が痛くて学校に行きたくない」と起きるのを嫌がっていました。私は「愛する娘が痛がっているのだから休ませようか」などと考えていました。妻もそう言うだろうと思って見ていると、あにはからんや、妻は毅然とした態度で「行きたくないなら行くんでない!」と、ぐずる長女に大きな声で注意したのです。
そんな妻に私は「子供が痛いと言っているのに、何てことを言うんだ」と思いましたが、そのコトバを聞いた途端、さっきまでグズグズしていた子供たちがさっさと準備を
始め、何事も無かったかのように笑顔で朝食を摂り、元気に登校したのでした。
子供たちの変わり様に、つい甘やかしがちになる自分の態度を反省したのでした。
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