
早稲田大学大学院教授
(株)日本情報科学研究所社長 杉八合 勲

皆様、ありがとうございます(拍手)。ここ飛田給道場は、私の心の故郷です。5年程前に、いろいろと悩みや問題を抱えておりました時に、本部講師の先生方より真心のこもったご指導や励ましを受けて勇気づけられました。温かい所だと大変感動致しました。
今日は、私が公私に渡っていろいろな体験をして来た事、その中で如何にして光を見出したのか、その過程をお話しする中、皆さんとその喜びを共有させていただきたいと思います。まず私の経歴を紹介いたします。
私は兵庫県西宮市の出身で、進学校で有名な神戸の灘中学、高校を卒業した後、アメリカへ渡ってミシガン大学で4年間数学を学びました。医学部に進もうと挑戦しましたがうまく行かずに断念し、初めて挫折感を味わいました。それで経営学の大学院に進み、IT(インフォメーション・テクノロジー)を専攻し、ソフトウェアのシステムを勉強しました。
帰国後は、大手企業の研究所に入りました。3万人ぐらいの人がソフトウェアを作っているというものすごい規模の会社でして、私は電力会社向けのソフトを担当しました。そのほかにも銀行や保険会社のコンサルタントとしてソフトをどう作ったらよいかという、アーキテクチャーデザイン又はアーキテクトという仕事に就きデザインを担当しました。アメリカでは伸び伸びと仕事をやってきたのですが、今度はハードな労働に替わったことで、カルチャーショックを受け、始めは不平タラタラでした。5年ほど経った頃、大手企業の肩書きがあればこそ、外国の様々な方ともお会い出来るし、給料を頂きながら勉強もさせて頂けるんだなと気がつき、感謝できるようになりました。
その様な仕事に従事してみてわかった事は、世の中には、「うまく行って当り前」と思われている仕事がある、という事です。ソフトウェアは様々な分野に渡っています。例えば銀行などのATMは、毎日必ず正常に動いて当り前。ちょっとでも止まろうものなら、大変な騒ぎになります。しかしそれを作っている人達は、細かい神経を使って徹夜をし、長時間働いている。ものすごく大変な仕事なのです。それに対して、余りにも光が当っていない、サポートされていない。これはもっと考えなければいけない問題だと思いました。
そこでの仕事を続けているうちに、確かに銀行などのシステムが止まらずにうまく行くようにするための今の仕事も大事だけれども、もっとITの専門家として社会に役立つ仕事が出来ないものかと考えるようになりました。
ソフトウェア工学という分野があります。どうやったら効率良くエラーのないものが創れるかという事を研究する分野です。それをアメリカで勉強したいと思って、ある先生に手紙を書き、ボストンにあるマサチューセッツ工科大学(MIT)に研究員として入って、人工知能(AI=アーティフィシャル・インテリジェンス)について研究することになりました。私は自分の体験から、コンピュータをさらに賢く活かす事で、人間が余計な苦労をしないで済むようになるのではないか、そういう世界が出来たらいいなあと思い、その分野の研究に進みました。
MITは、技術系の方はご存知のように、アメリカでは高校のトップであってもその中の1パーセントしか入学出来ないほど、工学系ではナンバーワンの大学なのです。
MITに入ってわかった事は、コンピュータだけでなく、色々な分野に、ものすごい天才が沢山集まっていて、「こんなのが出来ると良いね」と言っていると、翌日にはもう出来上がっている。ものすごい能力の人達なのです。私はいろいろなコンピュータシステムをデザインする、つまりシステムデザイナーの事ですが、その分野の研究を担当しました。天才達は、まさに無限能力者であることを肌で実感しました。彼らは出来た物を互いに見せ合い、自慢し合い、そして交換し合って生き甲斐としているのです。そしてそれを無料で他に提供しているのです。
何故かと言うと、アイディアが毎日どんどん出てくるから、別にお金を取る必要はないのです。オープンソースという考え方で、日本にもやっと広まりつつありますが、フリーソフトウェアを無償で皆さんに提供しているのです。皆さんが利用されるインターネットも、サーバーから情報が送られますが、サーバーのソフトは、無料なのです。世界の6割の情報は、その無料ソフトで支えられています。私は5年ほどMITで研究した後、カリフォルニアのシリコンバレーにある、スタンフォード大学に移籍しました。
アメリカでは、MITでオリジナルを創り、それをスタンフォード大学が商業化して、会社に提供する。そのキャッチボールが、東海岸と西海岸でおこなわれています。オリジナルのアイディアを実現化して、それをビジネスにして行く過程が健全に機能している様子を知りました。アイディアをみんなで共有化するというのはものすごく大事なことなのです。そういうわけで、ソフトウェアの世界では、新しい優れたソフトウェアほど無料となるという事が解ったのです。
今から10年程前に帰国して、福島県立の会津大学のコンピュータ理工学科で2年間客員教授として働きました。その後、九州大学のユーザーサイエンス機構という研究所が新設されたことに伴い、特任教授として採用されました。そのために福岡に移りましたら、なんと私のマンションの50m先に、生長の家の福岡市サービスセンター(福岡県教化部・地方道場)があったのです。
私と生長の家のご縁は、私共夫婦には子供はいませんが、家族のトラブルで悩んでいた時に、東京の原宿にある生長の家本部へ講話を聞きに通い、本部講師に個人指導を受けたことがはじまりでした。神想観を毎日しなさいとのご指導をいただきました。しかし、私が生長の家にご縁を頂いた最初の頃でしたので私の神想観は三日坊主で続きませんでした。
そのような中、福岡のマンションの目の前にある生長の家福岡市サービスセンターで、早朝神想観が毎日行なわれているという事を知って連絡をしたところ、90歳の方と70代の方の2人でしたが、仲間に入れていただくことになりました。家内から、「あなたはこのままだったら、生きている内から、不成仏霊みたいになりますよ」と言われ(笑)ていましたから、一念発起して通い続けました。神様は鈍い私を愛深くご指導くださるのだと感じ、これはサボれないなと決心しました。その後は3年間通う事が出来ました(拍手)。
福岡では、生長の家の幹部の皆さんと親しくなり、九州各県の生長の家講習会に一緒に参加しました。そして質問の時間に、副総裁・谷口雅宣先生に色々なご質問をさせていただき、ご指導を頂きました。当時は仕事の事と家族の問題で悩んでおりまして、特に家族の事では感謝の意を表すようご指導頂いたのですが、やってもやっても心は晴れず、どうしても和解出来ませんでした。弁護士に頼って解決しようと思った時もありました。
それでも早朝神想観をし続けておりますと、だんだんと心が洗われてくるのでした。ITの専門家として表現しますと、神想観をすると毎朝、神様から素晴らしいファイルが与えられ、そのファイルをダウンロードする事によって、心が爽やかになっていくというわけです。神想観を続ける事で、頭の中がクリアになり、身口意の三業を浄める事が出来て、新しい自分を感じる事が出来るようになりました(拍手)。
今では福岡市サービスセンターは私の第二の心の故郷となりました。
実は2年ぐらい前には100キロ近くあり太っていました。家内には「食べ物を変えてもう少し痩せた方がいいのでは」と言われていました。今ではその時の写真を見ると信じられません。早朝神想観をし続けていますと物事の何が正しいのかが少しずつわかるようになりました。当時は甘い物が好きで、朝から甘いシリアルに牛乳をかけて食べ、コーヒーは何杯も飲むなどの、西洋型の食事をして高血圧になり、頭痛がしていました。家内からアドバイスを受けて、穀物と野菜を中心にした食事に切り替えると徐々に体重が落ちてきたのです。
谷口雅春先生のご著書に、食事の種類によって人間の身体や精神、性格に与える影響が紹介されております。私の場合は、玄米食にして、1口を50回ほどよく噛んで食べるようにして、牛乳も肉も卵も止め、砂糖も摂らないようにしました。その結果、月によっては5、6キロも体調を損なわずに痩せる事が出来、現在では体重が32キロも減って67キロになり、そこでストップして極めて快適な日々を過ごしています。体が軽くなったのでよく動けるし、その結果体が締まって、高血圧も治りました。そういう事が出来るようになったという事は、早朝神想観を続けていたからだと思います。それに、あまり腹が立たなくなり、家庭内の問題も前よりは穏やかに考えられるようになりました(拍手)。こうして、神想観は1日1回だけでなく、機会をつくっては何回でも行じることができるようになったのです。これを続けることが神を信じることだと思えるようになりました。
その後は早稲田大学に移り、現在、経営学の大学院(MBA=マスター・オブ・ビジネス・アドミニストレーション)で、ITを使って如何にしてベンチャー企業を起こすか、要はコンピュータ関係でどうやって成功するかを教えております。後で解った事ですが、この分野は人気があるらしく、100人応募して私1人が採用されたそうです。そうと解っていれば応募しなかったと思います(笑)。4月には、早稲田大学が提携しているシンガポールの大学に派遣されて、アジアの人達と一緒に勉強して来ました。
私が最近皆さんにお話するのは、IQというのは知能指数の事ですが、これは勉強しても余り変わらないのです。EQとは、エモーション、感情の指数、人とのコミュニケーションの取り方や、人と一緒に働く時の協調性や、人を理解する能力の事です。これは訓練すればどんどん伸びます。いずれも個人レベルの事ですが、もう1つ、SQというのがありまして、これはソーシャルクオシエントと言いまして、個人の能力を開発して、社会に貢献するように行動するという意味で、これも訓練で伸ばせます。今、このSQが重要視されています。これからは各個人が自分の特徴ある能力を生かして、社会にそれをどう生かして行くかが問われる時代になって来ました。
今日のお話は「無限力を開発する」というテーマですが、内容は社会のために個人の一人一人が人間神の子を自覚し、無限力を開発していくことを目的とした話です。ですから、地球環境保護についても同じことです。毎日神想観をして、それから正しい食物を食し、クリアマインドになることが大切です。
地球温暖化が叫ばれ、環境問題がクローズアップされています。植物を利用したエタノールなども、エネルギーとして見直されたのはいいけれども、トウモロコシなどの食糧が値上がりして、新たな環境問題になりつつあります。その様な中で、カリフォルニアのシリコンバレーでは、グリーンビジネスが今最もホットなビジネスとして脚光を浴びています。将来何十兆円というマーケットが予想されています。グリーンと言うのは、地球環境を象徴する木の緑です。地球環境の保護とか、サステナビリティー、維持だけではなくてウェルネス、つまりより良くして行く事が求められているのです。例えば水素電池の実用化、太陽熱発電、これは太陽電池ではなく、砂漠などで太陽熱を利用して、400度ほどのお湯を沸かして発電する技術ですが、日本の面積ほどの装置で、アメリカ全土の電力が賄えるという実験結果が出ています。だから電力がなくなるという心配はありませんから安心してください。今石油が猛烈な値上がりをしていますが、これも後2、3年で石油の時代が終わるという予測のもとに一部の国や投資家が最後の利益を得ようとして、値上がりしているわけです。もうすぐ、水素電池や太陽光発電の時代がやって来ます。コンピュータのソフトもオープンソフトに入れ替わるでしょう。その様に時代はどんどん進歩して行くのです。
早稲田大学と共に、7月からは念願の“市民のウェルネス向上をサポートする”プロジェクトが東大にても始動し、その責任者になりました。コンピュータの優れた特性を活かし、より良い社会にする為のフリーソフトを作りたいというもので、MITとも提携してやっていきたいと思っています。私にとっても非常に嬉しい事です。真理を学んで、信じて、実行する。それが重要な事と思います。神想観で身口意を浄める行は、永遠に続けたいと思っています(拍手)いくつになっても学んで、神様から与えられた無限能力を開発して、社会に、国に、地球に貢献しましょう。有難うございます(拍手)