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WEB版誌友会

2015.07 「どうしたらいいの?先祖供養」

2015年9月8日  

                                                                                                                                                         2015.07

テキスト

谷口純子先生著  『平和のレシピ』

谷口雅春先生著  『新版 人生を支配する先祖供養』

『霊供養入門』

普及誌『白鳩』No.64

 

 

子どもや孫が誕生することは、人生の中で最も幸せで感動すべきことですね。

私たちは皆、先祖の命を受け継いで、父母を通してこの世に生まれ、今ここに生きています。そのことに感謝することはとても大切で、それが先祖供養の原点です。

親が子の幸せを願うように、先祖は子孫の幸せを願っています。私たち子孫が有意義で幸せな人生を送ることが先祖への供養となるのです。

今月のテーマは「どうしたらいいの?先祖供養」です。

 

先祖供養はなぜ必要なのでしょうか?

別々の人生を歩んできた男女が不思議な縁(同じ業因のものが集まるという親和の法則)で夫婦となり、子どもが誕生し先祖の命を受け継いで新しい家庭を作っていくのです。私や夫が生きているということは、数え切れないほどの多くの先祖(30代までさかのぼると20億人以上)が命をつないでくれたおかげで、今ここに私や家族は生きているのです。そのことに感謝の思いを表現していくのが先祖供養です。それは、人間としてこの世に生まれ命をいただいている者の当たり前の、自然な行為です。何か良いことがあるから先祖供養をするのではありません。

自分の命の根源である両親や先祖に感謝するということは、自分の存在そのものを肯定することになり、明るい人生を歩むための精神的土台となります。

なぜなら、私や子どもや孫達は両親や先祖の一人がいなくても生まれてくることは出来なかったのです。また、寝ている間も私達の心臓を動かしているのは誰でしょうか。食べたものが、血となり肉となり栄養素となって体に蓄えられ命が維持される生命の神秘について考えたことがありますか。私たちは、自分が生きていると思っていますが、本当は目に見えない不思議な力(先祖を通していただいた神の無限の生かす力)によって生かされているのです。この世に誕生させていただき、生かされていることに感謝する心が、幸せな人生を創っていくからです。

生長の家では、大地に根付く樹木に例えて、「大地は神様、根は祖先、幹は両親、子孫は枝葉、枝葉に花咲き、よき果を結ぶは親に孝行、先祖に供養」と説いています。

祖先を供養することは、私たちの根っこを大切にすることになり、枝葉である子孫が立派に成長し、美しい花を咲かせ、立派な果をつけることになります。

 

先祖供養はどのようにしたらよいでしょうか

生長の家では、人間の実相(本質)は神の子で完全円満、永遠生き通しの生命であり、肉体が滅んでも霊魂は生き続けると、説いています。

先祖供養の意義の第一は、人間は神の子で、それ自身で完たいのですから、外から何かを付け加えることによって初めて完全になるようなものではないのです。死後、人間の神性(実相)を自覚した霊にとってはどんな形式によっても祀ってもらう必要はないのです。

しかし、第二議的には人間の神性(人間は神の子で、肉体ではなく霊的実在である)の自覚が足りず、未だ悟りの境地に達せず、肉体的自覚を脱し切っていない霊魂は、肉体がなくても習慣的に空腹の感じを催し、餓鬼道的に苦しむ者もあるので、応病与薬的に「食を欲するものには食を与え。薬を欲するものには薬を与え」というように、宮を欲するものには宮を与え、仏壇を欲するものには仏壇を与えて、死後も生き続ける霊を供養し、誠を尽くすことが先祖に対する道となるのです。だから、先祖が仏教で続いてきた家系の霊を祀るには仏教的儀礼に従うのがよいのです。

先祖に対する感謝の思いで、真理の言葉が書かれたお経を唱えて供養をすると先祖の悟りも深まり、私たち子孫を守護する力も強くなります。

生長の家創始者・谷口雅春先生は、ご著書『霊供養入門』に次のように、お説き下さっています。(265頁)

 

 聖経の読誦を供養されることによって、その霊魂がいよいよ一層“迷い”の束縛から解脱するに至ると、その霊魂は神通力を得て、今まで聖経読誦の供養を受けたことの感謝報恩に、守護神となって、その人を健康と繁栄とに導いてくれることにもなる

 

先祖供養の仕方について

詳しくは、谷口雅春先生著『新版人生を支配する先祖供養』の71~74頁、76頁をお読みください。

 

①位牌(霊牌)を用意する。

位牌がない場合は、清浄な木材(または紙)で四枚の位牌(霊牌)を作り父方の両親、母方の両親の両家の名前を下記のように書く。

「〇〇家先祖代々親族縁族一切之霊位」

昇天後五十年未満の場合は、下記のように一人ひとりを俗名で書く。

「〇〇〇〇比古命之霊位」(男)

「〇〇〇〇日女命之霊位」(女)

書き上げた位牌は仏壇に安置する。仏壇がない場合は、部屋の中の清潔な場所に安置する。

②献せん(お供え)

ご飯、お水、その他、その人の生前好きだった食物を供える。焼香して、地上の不浄な匂いを消す。

③紹霊

「〇〇家先祖代々親族縁族一切の霊イイイ・・・」

「〇〇〇〇比古命(ひこのみこと)之(の)霊(みたま)イイイ・・・」

「〇〇〇〇比女命(ひめのみこと)之(の)霊(みたま)イイイ・・・」

と唱えて、供養する霊を順次呼び、最後に「其他親類縁者一切之(の)霊(みたま)イイイ・・・」と呼ぶ。

④聖経読誦

まず、「唯今、これより生長の家の聖経(または讃歌)を読みます。このお経はあなたが祖先代々伝承してこられた〇〇宗の教えの真理を、最も分かりやすく現代語で書かれたものですから、心を集中してこのお経を聞き給うて悟りを開き、仏の境涯に達し給え、今後は毎日この時間に読誦します」と唱える。

その後、感謝の念をもって、聖経や讃歌を読誦する。

⑤最後に

読誦し終えたら、次のように唱える。

「あなたたちは、今聖経(または讃歌)の説く真理を知り、既に肉体を脱して、自己は肉体ではないのだと悟られました。円満完全なる神の子であり、仏の子なのです。どうぞこの真理を充分お悟りくださり、一切の迷いの束縛から解脱し、益々霊界の修行を重ね給いて、一層高き霊位(みくらい)に昇り給え」

 

このように、聖経の意味を説明し先祖供養を毎日、一定の時間を決めて、尊敬と報恩感謝の誠を込めて行いましょう。

また、自然流産や人口流産した赤ちゃんがいる場合には流産児供養が大切です。特に人口流産は、本来ならば、元気に地上に誕生して、両親や家族の暖かい愛情の中で育てられ、この世の使命を全うするはずだったのです。それを親の都合で地上に誕生することなく闇に葬り去られた霊魂は親の暖かい愛情を受けることができず、どんなに淋しく悲しかったことでしょう。親はその胎児の無念の思いをくみ取り、懺悔の心と流産児を抱き慈しむ愛の心で名前をつけ供養をしましょう。

 

流産児供養の仕方

①位牌(いはい)(霊(れい)牌(ぱい))を用意する

位牌(霊牌)に流産児の名前を書く。名前のない霊魂には、必ず名前をつける。性別が分からない場合は、「薫」や「操」などのように、男女どちらにも適する名前をつける。

下記のように、他界した年月日と名前を書く。

「平成〇年〇月〇日帰幽

〇〇〇〇童子(どうじ)位(い)」

 

②仏壇に安置する

位牌(霊牌)を仏壇に安置する。花や水、食物を供え、線香をたく。仏壇がない場合は、部屋の中の清潔な場所に安置する。

 

③毎日時間を決めて聖経を誦げる

「平成〇年〇月〇日、現世を去り、幽世(かくりよ)に還りましし〇〇〇〇童子(どうじの)命(みこと)のみたまよ。唯今から聖経(または讃歌)を読誦します。

このお経は一宗一波のものではなく、ご先祖様が信仰された宗教の真理を現代語で書かれたもので、これによって生命のほんとうの姿が分かります。どうぞ、これを聞かれて、霊界で一層高い悟りを得て、ますます、向上の道を進んでください」と唱えてから、毎日、同じ時間に聖経や讃歌を誦げる。

 

“心の向き”をしっかりと先祖に向けましょう

先祖供養のために墓参りをすることはとても大切で、先祖との魂のつながりを確認する良い機会です。しかし、現在は、お墓のある故郷で暮らす人が少なくなっていますので、お墓に行かなければ、先祖に気持ちが伝わらないのではないかと心配する人がいるかもしれませんが、それはお墓参りということに捕らわれ、供養の本質を見失った考え方です。距離が離れていて無理なら、自宅の仏壇に安置した位牌(霊牌)に、真心を込めて聖経を誦げ、供養しましょう。しかし、お墓は清浄であることが、大切です。近くの親戚や業者に清掃、立花を頼むのも良いです。

白鳩会総裁・谷口純子先生は、ご著書『平和のレシピ』の「魂の土台を築く」の中で、次のようにお説きくださっています。(59~60頁)

 

先祖供養で重要なのは、供養する者の心をどこへ向けるかである。墓前に立っても「先祖」とは別のことに心が向いていれば、供養にはならない。逆に言えば、この“心の向き”さえしっかりと定めれば、墓地に行かなくても供養はできるのである。地上の一定の空間に供養の場所を限定する考えは、本末転倒である。

私たちはこの世に生を受けて、親に面倒を見てもらって成長した。だから親に対して、限りない感謝の気持ちをもっている。先祖供養の際は、その親の親、そのまた親にも思いを馳せ、感謝の思いを延長・拡大させるのである。