WEB版母親教室,知っておきたい地球のコト,幸せな子供の育て方

2020.03「美しい地球を子供たちに「平和の種をまきましょう」

2020年5月9日  

テキスト谷口雅宣先生著 

         『生長の家ってどんな教え? 問答有用、生長の家講習会』

         『神さまと自然とともにある祈り』

谷口純子先生著 『この星で生きる』『平和のレシピ』

この度の新型コロナウイルス感染拡大のため、普段とは違った日々をお過ごしのことと思います。一刻も早くこの事態が収束して、皆さんの心が穏やかに笑顔で過ごせますように心から祈念いたします。

このようなことを経験し、私たちは、普段気にも止めず過ごしている「当たり前」の生活が、どんなに有り難いことであるかに気づかせていただきます。

もしかしたら、自然のリズムを取り戻す大きなチャンスかも知れませんね。

今月は、「美しい地球を子供たちに」「平和の種をまきましょう」です。

本当に大切なもの

毎日、時間に追われて、慌ただしく過ぎていく日常の中では、ゆっくりと家族とむきあう時間もなかったかもしれませんが、外に出られないということではなく、家族と一緒にいる時間を大切に味わったり、時間に追われ、今までできなかったことにチャレンジしてみたり、本当に大切なものは何かをじっくり考える時間としてみてはいかがでしょう。

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は、ご著書『この星で生きる』に次のようにお書きくださっています。(214~215頁)

あまりにも便利で、豊かなものに囲まれていると、目にみえない恩恵を忘れて、自分の力で生きているように思ってしまう。人間の幸福とか豊かさというものは、何かを持つことによっては得られない。自分の中に本来ある豊かさに気付くことだ。それとともに、自分が自分の力で生きているのではなく、目に見えない多くの恩恵によって、また多くの人の愛の心によって生かされていることを意識して生活できることである。何処にいてもそのような視点を大切にして、生きていきたいと思う。

日本は物が豊かにあり、生活はとても便利になりましたが、そのような中にありながら、みんなが幸せを感じているかというと、どうもそうではなさそうです。どんなによい暮らしをしていても、「まだ足りない」「あれができない」「これがない」と不足の面ばかりをみていると、しあわせではありません。その反対に、どんな小さなことにでも、喜びを見出し、良いことをしっかり味わい感謝することができると、その人はいつもしあわせです。

さらに、よろこびはよろこびを呼び、益々よろこびごとが大きくなります。

そして、目に見えない多くの恩恵に気づくことです。

生長の家総裁・谷口雅宣先生は御著書『生長の家ってどんな教え? 問答有用、生長の家講習会』に次のようにお説きくださっています。(226頁)

「地球」という宇宙でもまれなこの惑星は、自分の周りに「大気圏」という特殊な防護膜を作っている。そこには、地球でなければ見られない独特の原子の組み合わせからなる「大気」があって、地球上の生物はそれに護られて生きている。では、その大気を誰が作っているかというと、それは動物と植物、そして菌類なんです。人類が地上に現れてくるはるか以前から、人間以外の生物種が協力してこの特殊な「大気」という防護膜を作り上げてくれたおかげで、人類の現在はあるわけです。大気圏から一歩外へ出れば、周りからたくさん降り注いでいる宇宙線があるけれども、これをカットする独自のシステムを人類以前の生物が作り上げてくれたのです。

これは、地球の自然界の〝傑作〟のひとつです。

地球が誕生して46億年といわれていますが、私達が毎日吸っているこの空気も、生命の発生以来、地球上の人間以外の何十万種、何百万種の生物種が協力して作り上げてくれました。なんと壮大で感動的なことでしょう。この自然界の調和と安定を支えてきた無数の生物種のおかげで、私たちは今、生きることができていることを思うと、感謝の思いが溢れてきます。そして、私たち人間の活動によって汚れた大気をきれいにしてくれたり、川や海の水を美しくするものは、見えないほど小さな微生物たちです。ですが、長い年月の間、特に産業革命以降、経済成長の追求から大量生産、大量消費、大量廃棄の時代となり、人間の都合で森は切り倒され、地球温暖化は進み、様々な生物種が住むべき場所、あるべき場所に存在できなくなり、生態系がくずれ、様々な生物の種の保存ができなくなっています。多くの人は、物質的なもの、目に見えるものに、振り回されがちですが、私たちが生きるためになくてはならないものは、空気、水、土、光、雨、風、豊かな自然です。

そのことを、もう一度思い出して、生長の家総裁・谷口雅宣先生著『神さまと自然とともにある祈り』をお子さんと一緒に拝読してみましょう。(22頁)

―人と植物の生かし合いを思う祈り―

神さまはすべてのすべてですから、神さまの〝外〟にあるものはありません。神さまの内にあって、私は植物を愛で、植物に生かされ、植物に与えるとともに、植物は神さまの命を私に与えてくれます。私の体を動かすもととなる酸素は、植物がつくり出しています。

私が吐き出す二酸化炭素は、植物を育てています。野菜や木の実や果物は、私の体に必要な栄養を豊かに与えてくれます。そして私は、植物を大切に育て、多くの種類がいっしょに生きる美しさの中で、神さまの愛を感じます。ありがとうございます。

このようなことを、意識することで、自分の周りの世界の見方も変わって、感謝の気持ちが生まれてきますね。

子供たちの未来のために

生長の家の〝人間神の子〟の教えでは、自分のみではなく全ての人間が、そして人間のみならず全ての生物は、神の〝無限〟の表現としてかけがえのない存在であり、全ての生命が神において一体であり、互いにいのちの兄弟姉妹であること教えていただいています。

私たちは、そのような、神の子の自覚に目覚めて、子供たちの未来のために、子供たちが健全に育つために必要な、きれいな水や空気、豊かな森、そして自然界の調和と安定を支えてくれている生態系へも思いを致し、生き方、食べ方、暮らし方を変えていくことが必要です。

生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生は御著書『平和のレシピ』に次のようにお書きくださっています。(211~224頁)

私たちは自分たちだけのことだけではなくて、世界の平和と未来の人々のことも考えて、ライフスタイルを転換していかなければならないと切実に感じます。

そのために、これから皆さま方にライフスタイルを変えるための五つの提案をさせていただきたいと思います。

1.神において一体を信じる

2.買いすぎない、持ち過ぎない

3.安さの裏側を考える

4.地産地消をしよう

5.家庭菜園をしてみよう

(中略)これらの五つの提案は、私たち一人一人が自分の生活を、自らの意思と手によって作り出していこうというものです。完全にはできないかもしれません。面倒なこともあるかもしれませんが、できるところからしていただければと思います。それが、世界の平和に寄与するとともに、未来の世代によい遺産として残せます。

これは、特別なことではなく、日常の生活の選択の中にあります。普段の買い物をちょっと見直す、何を食事として食べるのか、エネルギーをどのように使うのか、そのような選択をするときに、地球環境や、世界の人々にできるだけ害を及ぼさない、自然と調和した低炭素の生活を心がけていくことです。子供の命を大切に守り育てたいという思いは、世界中の母親の願いだと思います。ひとりの力は小さくても、集まれば大きな可能性が生まれます。私たち一人ひとりのライフスタイルが自然と調和したものに変わるとき、きっと、次世代の子供たちによい遺産を残すことができます。

生長の家では、すべてのいのちは神において一体であることを信じるだけでなく、その調和を実際生活に実現するための行動を起こして、日常の生活の中で、次の3つの活動に取り組んでいます。

オーガニック菜園部QRコード

・SNIオーガニック菜園部

有機農法での野菜作りやノーミートの食事、地産地消・旬産旬消など「食」に関わる情報や、家庭菜園の喜びを共有しながら、自然と調和した生き方に取り組んでいます。

・SNI自転車部

自転車部QRコード

日常の生活手段として、自転車の利用を推進。自転車に乗ることで心身の健康や、自然との一体感が深まります。生長の家が開催する自転車イベントも紹介しています。

   

・SNIクラフト倶楽部

クラフト倶楽部
QRコード

自然度の高い素材でのクラフト作り。「安くて便利」と買うのではなく、もののいのちを大切に、神のいのちの現れである「素材」を生かして自分で作ってみることによって生まれる喜びを共有しています。

緊急事態宣言が出され、外出もままならないときですが、インターネットを介して、自分の持っているよい情報を分かち合い、温かい言葉で支え合い、励まし合いながら、今すでに与えられている神様の多くの恵みに感謝し、喜び、嬉しい気持ちをたくさん感じる生き方を多くの皆さんと共有し、“新しい文明”を築くために活動をすすめています。

是非、生長の家の公式サイトをのぞいてみてください。

●子育ての中の「食」の大切さを伝える

 飢餓に苦しむ世界の人々に思いを寄せて一汁一飯をいただく

今、世界では9人に1人、7億9,500万人の人々が飢餓で苦しみ、子どもは5秒に一人、一年間で約1,500万人が、飢餓が原因で死亡しているにもかかわらず、日本は食糧を年間5500万トン輸入しながら、約3分の1の1800万トンを捨てているということは、とても残念なことです。当たり前のようにいただいていた自分の食事の昼食か夕食を、1カ月に1回でも、一杯(150g)のごはんと一杯のお味噌汁だけにして、飢餓で苦しむ人々に心を寄せて「一汁一飯」の食事をいただきます。

そのような、愛のエネルギーは、自分の人生をも輝かせます。

●やってみましょう -『日時計日記』を書きましょう-

  今月は、「世界平和の祈り」をしましょう です。

〝神の無限の愛 我に流れ入り給いて、我において愛の霊光燦然と輝き給う 

その光いよいよ輝きを増して全地上を覆い給い、全ての人々の心に、愛と平和と

秩序と中心帰一の真理を満たし給う〟       

さて、今月の普及誌「白鳩No120」も大変参考になりますので、併せてごらんください。